ビール、チェコ語、ポーランド語

A record of my love for beer and languages

属性付加の武器みたいな

世代的に、RPGゲーム全盛期が学生時代だったので、ポーランド語を属性付加言語と勝手に名付けておりますが。

 

ポーランド人に伝えたら、その人がたまたまゲーム好きだったので共感を得ましたが、万人受けをする例えではないかもしれません。

 

簡単に説明すると、同じ種類の剣でも、そこに付加価値をつけることでその剣に強みがプラスされるよということです。

 

時間に関する付加価値で、スピードを上げて相手の先手を奪うとか。

風の属性を付加することで、土属性の敵に優勢になれるとか。

 

そんな感覚を、スラブ語には感じてしまいます。

チェコ語も、ポーランド語も同じ。

“私“とか、“あなた“を単語に入れてしまえば、私とかあなたという単語を使わなくていい!

って当時の人が考えたかどうかは知りませんが、この感覚がスラブ語をめっちゃ難しくしていると言われる所以だと私的には感じております。

 

日本語の“てにをは“だって異次元に難しいけど。我々は普通に使いこなしてますけど。

 

では、私が属性付加と言っている単語の変化の例を。

 

英語で、“ How do you feel?"

日本語にすると、“どんな気分?“ ですね。

 

日本語だって、“私“を省いているけど、これは日本人特有の、察する文化で、二人で話しているのだからあなたのことに“決まっている“じゃんということです。この決めつけが私が日本人でありながら日本人と合わない感覚なのですが、それはまた別の話。

 

さて、ポーランド語は。

"Jak się czujesz?"です。

 

最後の単語の、最後の二文字が“sz"になっていることで、“あなた“を表現しています。私、あなた、彼彼女、彼ら、私たち、あなたたち。これが変わると単語の最後が変わってしまう言語なのです。この単語変化の難しさが、なぜか私は妙に気に入ってしまい。なんだこの言語は? ってチェコ語学習で思った感覚があります。

 

英語で無理やりこじつけるなら

"How do feelyou"って造語を作ってみる羽目に。

Feel が you の場合は、you属性の単語に変わるのがスラブ語

これが面白いのですが、このために、とんでもない変化をしまくるスラブ語。

単数とか複数とか、過去や未来が絡むと、もはや迷宮です。

 

でも。

 

学習当時のチェコ語や現在のポーランド語も、慣れてしまうとなんてことはない訳です。この、慣れてしまえばというなんともメチャクチャな理論が言語学習には鎮座しております。

 

単語の最後の方に“ł” が入っていると過去形かだとわかる回路ができていることとか。

ちなみに、このエルに斜線入ってる文字の読み方は、“ウォーター“の“ウ“です。

 

他にも

 

Mogę

I can

だったり

 

なんとなく日本語に似ているのは。

もちろん、できるよ。の“私“を省く感覚と

“私は“できる! って自己啓発セミナーの感覚がスラブ語にも存在していること。

 

あと、フレーズ同じで、語尾を上げて発音すると疑問文になることとか。

Widzisz ten most?

ここでも、“sz”が。

あなた属性が付加されているので、見えるを表現する単語が、“あなたは見える“に変わってます。で、"ten"が、英語の“this”と“that”両方に対応していて怖い。

 

この一文で、“あなたは、この(あの)橋が見えますか?“

になります。

 

もちろん、疑問文だと明確にする単語も存在します。

Czy widzisz tym ten most?

"Czy"は意味としては訳さないのですが、これがあることで、疑問文であることが明確にわかります。スペイン語の、はてなが反対(¿)になっているのと同じ感覚ですね。

"Tym"は、英語の“there”なので存在を表す単語。

日本語に当てはめるとしたら、あなたは、あそこに存在する橋が、見えますか?

となるのですが、“存在している“って日本語でもあまり使わないので、ライトに、あそこにある橋見える? でいいと思われます。

 

外国の方が、難しいと伝えてきた日本語。

 

☆なぜ、あなたはこの問題に取り掛かろうとすらしないの?

 

“すら”を説明することは、日本人の私でも無理ですって答えたのですが、これ答えられる人いるのかな、いやどこかにいるでしょう。省いても意味は伝わるから省いていいよって答えましたが…

 

すら=も

 

でいけるかも。

 

でも、この単語

 

ない場合は、なんで始めないの?

の感覚で

ある場合は、最初から諦めているような

感覚になります。

 

“それこそ“とか、全部理解して使っていない単語多数有り〼

 

日本語も深い。