日本語の、“は“に無限とも言える使い方があるように。各国の単語にも無数の使い方があり、表現方法の幅を手に入れるには単語の使い方が重要である。
と頭では思っていたのですが、どうにも名詞の量や動詞の量そして、形容詞のバリエーションを頭の中に叩き込めば文章が作れると思い込んでいました。
果たして、この思い込みはどこから来るのでしょう。不思議。
ある程度の、ポーランド語やチェコ語、イタリア語の基本フレーズが頭に入っているのに、文章が作れない理由について考えていたところ、おそらく思考になっていないのだろうと仮説を立てて、じゃあ思考にするにはどうすればいいのかを考えました。
その結果、今度も法則は同じで、一個のフレーズを頭の中に浸透するまで覚えるのと同じように、単語の意味を無数に頭に入れることじゃないかと。なので、ここ数日、ポーランド後の“z“の意味について調べました。
ポーランド語は、格の概念があるので、“z“も例に漏れず無数の表現方法で使えます。
日本語の基本的な意味は“から“の意味を持ちます。
1)jestem z Japonii
これで日本から来ましたの意味があります。
でも
2)pijesz kawę z cukrem?
のときも使えます。
これの違いを、日本語訳した文章に対しての意味で考えると、その本当の意味がなかなか頭に入らないのです。
ところが、これを辞書で隅々まで調べると、この単語の持つイメージが変わってきました。
外国の人々が、私がここで話します。と言うのと似ていますね。日本語の“てにをは“が難しいのと一緒。このコップは、から(空)です。このコップは、外国から来ました。同じ単語、同じ発音。日本語も十分難しいでしょう。
では、行きます。
1)の使い方は、生格で
ある場所から出たり、あるものから違うものに変化したり、ある時間から移動したり、その原因だったりを表現するときに使います。
だから、日本から移動したことを表現するために、“z“を使ってその後に国の名前をつけることで、日本から移動した私を表現します。
私は・・・です。から(出た、移動)。日本
次に、ある物質から変化したものにも使います。
小麦粉からクッキーに変化する時にも使えます。
・to ciasteczko robione jest z mąki pszennej.
全ての単語を知らなくても、“z“以前と以降で繋がっているものが、元々の何かからなのだなと理解できます。この時、日本(から)の意味では考えていない私がいます。
To ciasteczko robione このクッキーは出来てる
jest です
z から
Mąki pszennej 小麦粉
何かから出たわけではありませんが、出た=生まれた=移動した
と考えるのも無理ではありません。変化のイメージです。
2)の例文は、造格です。
この場合、手段や方法についてを表すのですが。
・・・とともに
とか
・・・の入った
と解釈するので、1)とは逆。
何かに入った何かを表す時に使います。
Pijesz のむ(あなた)
Kawę コーヒー
z
Cuklem 砂糖
これで、砂糖(z:入り)のコーヒーを飲みますか?
でも、砂糖が移動して変化するという概念はなんとなく同じ気がします。
このように。
日本から来ました。を訳して、“z“を解釈するよりも一気にその言葉の使い方が広がり、結果として文章理解が上がっていく感覚を得ました。
他にも、“po“だったり“w“もたくさん使い方があります。
電車とかバス停という単語を覚えるのと同時に、文章を作るときに必須な言葉の持つ広がりを今後はメインで勉強していこうと決意した、2月末。
やっぱりこのタイミングで辞典買ってよかった。
ポーランド旅行まで、残り7日ほど。