言語の学習を始めた2019年。
まず最初にしたことは、ネットの検索と動画の視聴でした。
そこで数日見てから思ったことは。
“これは、習得とは一番かけ離れた行動“だと。
視聴それが間違っているとは思わないのですが、これを観たら確実にペラペラになる動画を1年見たところで、変化はありません。言い切れるのはそれを実行しているのが、実在する私の家族だからです。
口癖は、“英語を話したい““効率的な学習方法は?“
です。それと、“空いた時間を使って一個でも単語を覚えよう“です。
私が、ポーランド語を学び始めて半年で、簡単な挨拶ができるようになったのは、これまで学んでいきた他のどの言語よりも単語を覚えなかったからという側面があります。
チェコ語も英語もイタリア語も、単語を覚えていくとなんかテンションだけ上がっていくんですよね。新しい言葉を学んでいるような気がする!みたいな。
でも、今日の仕事は疲れた。早く寝よう。と簡単なことも頭の中に浮かばないわけです。
博物館はどこですか? の言い回しは完コピしているのに、頭の中に文章を組み立てることができない。
日本語なら、方言で“はらかく“が怒りだと言うことを覚えたわけでもないのに、いつの間にか知っていることの差を考えたりすると、単語を覚えるのは後回しだと思ったわけです(完全排除ではありませんが)
言語系の動画や、教材は一つのビジネスカテゴリになっていると思うので、とても簡単すぎる法則を伝えたら、そんなことわかっているよ、と言われるので、何か特別な、私たちが知らない世界が存在していると思わせたいわけです。よくある手法、古典的な。このツボを買えば・・・です。
でも、現実世界、私の場合は言語のレベルアップってひたすら反復しかありませんでしたし、これから先もそうだろうと思います。しかも、脳はいつまで経っても急激な進化はすることがないので、ゆっくり地味なことを時間をかけるしか道がないわけです。
なのに。そんなことを言っている動画をあまり見かけません。
毎日3時間勉強しました。とはよく聞きますが、なぜ、3時間の勉強ができるようになったのかは語られない。そこが一番重要なのに。
間違うことを恐れないこと。言葉にすると簡単です。しかしいつの間にか、間違うことが嫌になるのが人間なんです。モチベーションを上げたところで、いつの日か下がります。
そんなことをずーっと数年悶々と考えてきた結果。池とか、山とか、森とかの単語を覚える学習方法をどんどん少なくしました。
そして、どうしてもポーランド語をはなしたいと思ったことをきっかけに、これまでの学習方法とは全然違うことをためしそうと思いました。そして、私たち日本人はどのように日本語を使って会話しているのかなと、日本人をめっちゃ観察しました。
そして、気付いたのが。副詞と接続詞です。
結果、単語を覚えるな。ではなく、覚える単語の優先順位があることに気付いたわけです。
書籍や動画では、動詞が大事だと言われていますが。
それよりも会話で必要なのは、副詞と接続詞です。
“だって、それはもうすでに聞いたから“
これを分解すると。
動詞は“聞いた“だけです。
会話ってこんなケースが多いはずです。
“それは、私のノートではありません“
・それ
・私の
・ノート
を否定する
この構造はほとんど会話で使いません。
使わない構造を脳に染み込ませるより、大量の副詞を頭に入れたら、急にその言語が身近になります。あとはただひたすら練習。練習とは、手書きでもタイピングでも構いません。
すでに、そろそろ、まだ、誰か、もう、しばらく、何か、
覚えるのではなく、染み込ませる。間違いを10回やり直すと、覚えます。
しかし、すぐに忘れます。
また覚える。
また忘れる。
これを繰り返すと、いつかスッとその単語を思い出すようになります。
最近リニューアルした、このアプリ、その仕様になってました。
今日の結論。
1)動画を徘徊するより、その時間でトレーニングする。
2)3時間、5時間の学習という言葉に騙されない。一気に学習することは人間の法則に反しています。誰かに聞いたのですが、小学生の授業時間は、人間の集中力の限界だそうです。(本当かどうか不明)でも、考え方を変えると、20分の、5セットで、1時間40分になるわけです。
最後に。
無理にモチベーションを上げる必要なんてなくて、嫌なら、勉強しなければいいわけです。私もよく起こります。一瞬嫌になって、やーめたって放り投げた後に、トレーニングに手を出している自分がいて。その状態を感じたら勝ちだなと思います。
MTの運転、最初無理だろって思った18歳の自分に言ってやりたい。“20年後にはちゃんと運転できてるから“って。今から20年後の61歳の時、私は幾つの言語を話しているのでしょうか。