ビール、チェコ語、ポーランド語

A record of my love for beer and languages

言葉|鋭いナイフのようなフレーズは不要だとおもう。

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|Od roku 2019|

チェコ語学習|741日|2年と10日

ヒアリング時間|1415時間

 

 

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言語を学び始めて変わったこととして、日本語の使い方に気を使うようになったことは何回もここで記録で残しているけれど、最近気づいたことの一つに、暴言が嫌いになったということが挙げられる。

 

言葉はナイフのようなものに変わることがある。

言葉は、良くも悪くも力だ。

 

その力をどのように使うかによって、身の回りの環境が変わってくる。

炎や水が、使い方によっては人間を快適にしたり人間を苦しめることがあるように、言葉もその使い方によっては、善にも悪にも変化する。

 

言葉の使い方によって、人を元気づけることができるし、人を傷つけることもできる。

書き言葉は記録系の言葉なので、話し言葉とは違う。

話し言葉は瞬間でパワーをもつため、取扱注意なのだ。

 

それなのに、人々はあまり気を遣わずに、言葉に責任を持たずに、平気で暴言を吐き、人の言っている言葉を適当に流す。

 

相手の話していることをしっかりと聴きながら、その人が言いたいことの裏側を考える。

言語を学んでから考えることが多くなったのは、コミュニケーションについてだと思う。

日本語の使い方も英語の使い方も、チェコ語もイタリア語もフランス語も、全部同じ。

言語は文法とか語彙だけで語れるものではない。

人間と人間の関わりにおける最重要事項だと思う。

 

あなたが嫌い。

 

って言葉にするのはとても簡単だ。

けれども、表現を変えることで相手に傷を与えずに、自分の主張を相手に伝えることが可能である。そのために言語は存在すると思う。

 

だから、最近その人が放つ言葉の単語や言い回しでその人の性格を察するように無意識に考えている。気がする。

 

暴言は嫌いだ。

 

刺さるから。

 

って言うことを誰かに伝えても、それは考えすぎだと、バッサリ切られる。

 

言葉は力を持っている。

特に、話し言葉は、書き言葉よりも力を持っている。

だから取り扱いには注意しなければならない。

 

チェコ語と英語はストレートな表現が多いから、日本語よりも気を遣って言い回しを選ぶ必要があると思う。そのことを考えるようになってから日本語の単語の使い方や言い回しにもかなり気を使うようになった。

 

相手のことを思うからこそ、一生懸命に単語を選択する。

 

英語の

I hate you

これは悲しい。

チェコ語なら

Nenávidím tě

 

あなたが嫌いです。

って、必要なフレーズなのだろうか。

 

こんな言葉が存在していること自体が悲しいことだけれど、自分の気持ちを伝えるために存在しているフレーズなのだから、仕方なし。

 

多言語を学ぶことで、相手を想う力が増す。

 

スキル的な言語学習じゃなくて、今日の話はマインド的な話だけれど、言語力向上に必要な考え方ではないだろうかと思ったので記録。