|Od roku 2019|
チェコ語学習|735日|2年と4日
ヒアリング時間|1406時間
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昨日、こんな夢を見た。
地下の遺跡を一人で歩いている。左手に持った松明の光が、どこからか吹いてくるかすかな風を受けてゆらゆらと動き、その動きと共に遺跡の陰影が変化する。ある壁の前に立って、窪みに小さい白い石を差し込むと、遺跡の小さなくぼみを光が走り出す。やがてその光が満ちると、遺跡の全体像がよく見えるようになり、私は松明の光を消して地面に置く。
起きてからも鮮明に覚えていたから、何かの例えじゃないかなと考えてみた。
元々最初からあるもの。
光が全体を満たしていないときは、自分が持っている松明の明かりだけが頼りだ。
持っている範囲しか照らさないため、全体像がわからない。
でも、全体に光が満ちると自分が持っている松明の炎が小さく感じる。
と、ひとしきり考えて、このプロセスは、物事を習得する過程に似ていると感じた。
私たちが運転を始めた時、全ての出来事に意識を飛ばすことは難しい。
運転する自分の技術に必死で周りに目を向けられない。
ある程度運転技術が向上すると、前を見ながらバックミラーで後方を確認しつつ両サイドの景色とかも無意識に頭の中に入ってくる。
やがて、危険なことを予測する能力も身に付いてくる。
これらのプロセスはいきなり初日からとか一年後とかに発揮できるものではないけれど、ずっと続けることで、いつの間にか自分のスキルが全体的に向上していることに気づく。
遺跡の夢に話を戻すと、あるポイントがあって、そのポイントを見つけることで一気に全体像が見えてくる。
遺跡全体に光が満ちていく様がとても幻想的で感動したのは、おそらく今まで見えていなかったけれど存在していたものを認識することができからだろう。
不思議なもので、最近は気配みたいなものを感じる。
今まではただひたすらに言語のトレーニングをしてきたけれど、まとまりというか今の自分がやるべきトレーニングはこれ。と、各国の言語ごとに今のスキルと磨くべきスキルがわかるようになってきた。
例えば。
イタリア語と英語を連続で学ぶより、イタリア語とフランス語を同じ時間帯に勉強すると頭には入りやすいとか。チェコ語とロシア語はセットでトレーニングする。とか。
今の英語学習は、音と単語の一致が必須だなとか。シャドーイングはしなくてもいい。ひたすらヒアリングして耳を鍛えたらあとは目を鍛えることで、勝手に声は鍛えられる。とか。なぜなら、あんまりスピーキングトレーニングをしていないのに、話すスキルがいつの間にかアップした自分がいるから。
話している音と、その音の単語を一致させるトレーニングを続けると、勝手に話せるようになる。本当は、単語を一致させるトレーニングも必要ない気がするけれど、それはまだ知識に頼ろうとしている自分の弱点だと思う。幼児は音と単語を一致させない。まだ文字が書けないから、音と行動や認識を一致させることで、言語力を高めていく。
大人の脳の諸刃の剣は、意味を知ることができる能力。
だから意味を知りたいと思う。
これが非常にネックで、単語の意味がわからないのにどうやって理解するの。って脳は反論する。でも、私たちが母国語である日本語を習得するのに、本当の意味で、単語の意味を知り始めたのは小学生になるくらい。だから意味を知るには、本当は、六年くらいの期間が必要なのだと思う。
究極というか極端に、話をまとめると、六年ヒアリング。というか、音と行動の一致をさせるトレーニングを六年したら絶対に習得できるはず。全世界の子どもたちがそれをやっているから。
|jak se mate?
文字にしたけれど、チェコ語、相手が元気なのか聞く時の音は、「ヤクセマーテ」
英語なら
|How are you doing?ハーユードゥーイン
イタリア語なら
|come stai? コメスターイ
フランス語なら
|comment ça va?コモンサバ 鯖ですよ。そんな缶詰あった気がする。
これを、|どのような|という単語から始まる。
と知識で詰め込もうとすると、忘れるのも早くなる。
ただひたすらに、音で認識させるのが大事。誰かに怒られた時のイメージも、実はその言葉の内容や使われた単語ではなく、音で認識しているのだと思う。