ビール、チェコ語、ポーランド語

A record of my love for beer and languages

言語学習|脳と耳、連動の気づき

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|2019-|----------------------------------

§  チェコ語学習|575日|1年6ヶ月と28日

§  ヒアリング時間|1135時間

§  学習トータル時間|1700時間

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|2021-|-----------------------------------

§  イタリア語学習|150日|

§  ヒアリング時間|30.8時間

§  学習トータル時間|18.8時間

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一日の中で、四つの言語を最低十から二十分聞いていることでの気づき。

 

まず、いろんな言語を聞いても脳は混乱せずに、ちゃんとこれは何語だと認識している。チェコ語を聞いている時、イタリア語、英語、トルコ語ポーランド語それぞれが独立した部分で聞いている。

 

これがチャンネルの切り替えかもしれない。

 

意外と当たり前のようで当たり前じゃない。なぜそう考えるか。チェコ語を学び始めた一番最初の時には、何語を聞いてもそれが何語なのかを認識していなかったから。

 

 

言語は音だと思っている理由がここにある。たくさんの言語を聞けば聞くほど、脳の中に、音のレパートリーが増えていく。

 

これは話せるとか書けるという言語のトレーニングとは別のもので、聞けるからといって話せるわけではないから言語のマスターとは違う話。

 

言語ヒヤリングで脳と耳の周波数帯域が鍛えられる。トルコ語のヒヤリングを始めていつも聞いている音楽の低音部分がよく聞こえるようになった。ベースの音がやたらと気になる。気になるというか、こんなに大きな音でベースの音が入っていたのかと思うレベル。

 

チェコ語を聞き始めた頃は、音楽の高音域がよく聞こえるようになったけれど、その逆。確かに、トルコ語は、言語的にくぐもった印象がある。「クォ」とか「ギュ」がよく聞こえてくる。チェコ語は、「チュ」「シュ」「ジェ」が目立つ。イタリア語は、音域ではなく、リズミカル。

 

楽器系で例えるなら、トルコ語は打楽器とか太鼓。チェコ語は、吹奏楽とかバイオリン。イタリア語はピアノ。

 

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次に。

 

複数の言語トレーニングをして変わってきたことがもう一つある。

 

人と会話するときに、聞こえてきた音と、意味を別々に考えている節がある。これは聞かれてすぐに答えられないことと関係があるかもしれない。

 

スーパーで「袋は入りますか?」これは音と意味が近い。逆に少し遠いのは、ZOOMのオンライン講座で講師をしているときに、「昨日の学習経過を教えてください」と自分で発言した場合、<主語は私で、私が誰かに質問している。知りたいことは、学習状況>という意味があることを無意識に考えている。なので、この場合は音と意味が少しだけ遠い。

 

少し前までは、聞こえてきたフレーズを日本語の意味として変換する仕組みが脳の中にあった。けれども、複数言語のヒヤリングをしていることで、聞こえてきたフレーズを日本語にしている暇がないと脳が完全に切り替わったのかもしれない。

 

他言語を学ぶと、たくさんの言語を聞いてその聞こえてきた音に、それぞれ意味があることを、そのままの音で理解しなければならない。

 

おはようございます。

ありがとうございます。

どういたしまして。

 

今、ウェイトにばらつきはあるものの、22言語を学んでいるから、上記の言い方が22個の音で存在していることを理解しなければ先に進めない。

 

イタリア語で|コメシディーチェインイタリアーノ?

と聞こえてきて、|OK|とか|Ano|で返すことを思い浮かべられるのも全て脳が一瞬で切り替えを行いながら、|何か質問されたことに返す音|をそれぞれの言語で認識しているからだ。

 

言語トレーニングの中でも、現在ウェイトの高い、チェコ語、イタリア語、英語、ポーランド語、トルコ語の五個はチャンネルの切り替えがスムーズ。結構音が好きなリトアニア語はまだ切り替えられない。切り替えとは、定着している単語であれば咄嗟に思い浮かべられること。

 

チェコ語で、ミスリームと聞こえたら=🤔こんなイメージ。

 

耳の回路がある程度形成されてきたら、目口手のどれかが連動して動き始める。

 

そう考えると、チェコ語を聞いて、意識せずとも口が反応している(勝手にシャドーイング)のと脳内に単語やフレーズがイメージされるから、やっぱりチェコ語が頭ひとつ抜けている。

 

つまり、複数言語トレーニングの弊害は、今のところあまり感じず、メリットの方が大きいという結論。