“Co to jest?"
-" to jest góra Fuji"
ここ最近のトレーニングは、書かれている文字を見てイメージすることです。動きのないものは、写真。動きのあるものは、動画で。それに当てはまらないことは、今の自分のレベルではないと思い、一度棚上げ。たとえば、自分の考えを述べたり相手の考えを聞いたり。
最初の文章は、“これはなんですか?“ー“これは、富士山です“という会話のやり取りです。
次に、動きのあるものはこちら。
“Kupuję jedzenie w supermarkecie"
“私は食料をスーパーで買う“
これは普段自分が行っているスーパーの自動ドアが開いて、カゴを持って店内をうろうろしている動画を頭の中に流します。まだ習慣になってはいませんが、これが定着するとポーランド語や英語を聞いた時にイメージができるようになるはずだと仮定して。この仮説は、書かれた文章を読んで声に出したりポーランド語の動画を見ている時にあまり脳が動いていないような気がしたからです。このイメージトレーニングをすると、微かに脳に動きがあるような気がします。
“czy to jest Twoje?" “これあなたの?“ このような文章も動画にします。映画館で席を探して座ろうとしたらそこに荷物があって、隣にいた人のものか確認する動画を頭の中に流すと、日本語では“すみません“をつけるはずだから、“przepraszam“を頭に足して、 “przepraszam, czy to jest Twoje?“ のようにイメージができます。前に書いた、単語の<知る、使える、無意識>のプロセスのように<文章、イメージ、無意識>の流れを作りたいと思って始めました。これ、結構効果的なので、ベトナム語とスロベニア語にも適用してみました。このシステムを実装している言語学習アプリはこれ。
残念ながらベトナム語はありませんが、このアプリは簡単な短い文章を動画で教えてくれます。映画のワンシーンを切り取ったものはよくありますが挨拶とかの簡単の文章を実際のネイティブが話しているイメージで見ることのできるアプリは私の知る限りこれだけです。ウェブサービスでは、「東外大言語モジュール」がこれに似ています。
そういえば、多言語話者の友達も、映画を見てイメージすることが効果的ってほとんどの人が言いますし、日本語が上手な日本語学習者は、まあまあの確率で日本のアニメが好きだと言っています。昔は、そんなので上手くなるなら苦労しないと思っていたのですが、盲目でした。
それと、これは最近確信したことですが、同じ言語でもいくつかの技能(リーディング、ヒアリング、スピーキング、シンキング)は脳のそれぞれ独立した場所を使っていてその技能が横に繋がるのは結構先の話ということ。逆に、スピーキングスキルならその脳内領域に、いろんな言語が入っているイメージ。だから、英語のスピーキングレベルが上がると、他の言語のスキルも同時にレベルアップしたように感じていたのでしょう。なんかトライアスロンみたいです。だから、単語の学習も、文法を駆使した作文や、映画をみたり音楽を聞いたりするのも結果全部重要なのです。でも自分が一番効果的だと考えているのはイメージ化。特に好きなポイントは、超初心者レベルから、初級、中級まで幅広く使えること。将来的にはこのブログで、VR学習がいい! とか書いてるかもしれません。
最後に、各国で違う表現の面白さについて。
アナと雪の女王。これは日本語でイメージしやすいように、姉妹の物語であることを強調しているのかなと思いますが、英語だと“Frozen“でポーランド語は“kraina lodu“となっていて、氷とか凍えるというイメージのタイトルになっています。英語だと多分最後のシーンがクライマックスなのでそこに集中しているのかも。ポーランド語はエルサに焦点を当てた物語であるようなイメージを持ちます。
さらに、有名な「ありのままで」というフレーズ。自分の道を進むんだという感情をイメージさせる内容です。英語の歌詞は、他者に対する自分の感情。ほっといてくれ! のような。そしてこの部分をポーランド語ではどのように表現しているのかというと、直訳で「私はこの力を持っている(mam ten moc)」となっています。歌詞を見たことがないので違うかもしれませんが、聞こえてくるのはこれ。日本語とも英語とも少し違う。これら三つに共通していることは、「自分のことを信頼して進む」というイメージで、それをいろんな角度から表現しているわけです。つまり、日本語訳で私たちがイメージしていることと、他の国の人たちのイメージは少し違うということです。