ビール、チェコ語、ポーランド語

A record of my love for beer and languages

Turning point|Překročit

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|Od roku 2019|

 §  チェコ語学習|702日|1年11ヶ月と2日

 §  ヒアリング時間|1375時間

 

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昨日、好きなことは根幹から派生したものまで含めてクロスさせることじゃないか、と仮説を立てて、Při procházce./on a walk に閃いた。

 

超重要だと思ったから、ターニングポイントにしておく。

 

私たちは、言語を習得するとか学習するとか言うけれど、おそらくこのスタート時点でおそらくゴールに辿り着けないようになっている。なぜなら、この目標設定は、ゴールがあるようで、実は曖昧だからだ。

 

まずは、難しく説明。

言語のトレーニングには、複数の方法論があって細かくするならもっと色々ある。この複数の方法論から、自分が言語の学習やトレーニングによって手に入れたいスキルに照準を当てて、必要なスキルを明確にしなければならない。そして、その必要スキルを手に入れるために必須のトレーニングをカスタマイズさせる。

 

簡単に言うと。

どこを鍛えるか。鍛える部位は大きく四つ。目なのか、耳なのか、口なのか、脳なのか。私はチェコ語を学ぶという比較的大きな枠ではなく、チェコの居酒屋でチェコ語でビールを頼みたい、からチェコ語を学ぼうとものすごく狭い枠からスタートしたから、そのためにはどうすればいいのかと逆算していった記憶がある。今考えるとすぐにわかるけれど、口と脳だ。

 

ゴールが、スピーキングなのに、ずっと本を朗読してもあまり意味がない。

ゴールが理解力なら、スピーキングのトレーニングばかりしてもあまり意味がない。

欲しいスキルは鍛えるべき部位と完全連動しているから、自分が言語トレーニングを通して(今)手に入れたいスキルをしらないと学習方法で迷走することになる。

 

言語トレーニングには、Všude kolem, Zúžit výběrがある。

前者は幅広く、満遍なくという意味。これも良い。私が行っている5ヶ国語同時トレーニングがそれ。

後者は、絞ること。特定のスキルを特化させるために集中トレーニングをすること。これはチェコ語と英語で言うなら、ヒアリングの多と精を含めたトレーニング。

 

名詞や動詞を覚えたらなんとかなるのは、将来翻訳家になりたい人や、ある程度言い回しが脳に定着した時の話。

 

私も、学習しているつもりを演出したくて、ノートに書き込むのを初期の頃はやっていた。けれども、今のところそれが直接自分のスキル向上につながっているのかと言えば、どうにもなっていない。

 

そこでもう一度原点へ。

 

自分達が日本語をネイティブとして身につけた経緯をスキルのクロスという観点で紐解いていく。

 

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私たちはまず<多聴>からスタートする。<耳>だ。そこから<耳>と<脳>が連動してよく聞こえてくる単語とかジェスチャーなどを元に、<音>と<意味>をつなげていく。(これは推測で実際は不明だ)

 

ある程度、<多聴>が進むと、カタコトの単語が<口>から出る。<耳>のウェイトが減少し、<脳>と<口>が連動していく。造語だけど<小話>

 

やがて<脳>を基点として、<耳>と<口>が完璧に動き出す。<脳>×<多聴>×<多話>

 

この後、実は本格的な記述まで4年くらいの開きがある。もちろん、その間に記述や文法を学んでいる人もいるだろう。しかし、私の記憶では、小学生になるまでひらがなやカタカナ、漢字をひたすら書いた覚えがない。絵本の読み聞かせをしてもらったけれど、これも、耳と脳で、腕は使わない。

 

なのに、なぜか英語学習においてはいきなり<腕>と<目>から始まるのが中学生。そして不思議なことに、中学高校で学んでいる国語で文法や表現方法の拡大を学ぶ。年齢にして12から17で、まだ日本語を勉強中なのだ。つまり、ある程度口語が進まない限り、文法など学んでも珍紛漢紛なはず。

 

ここまで振り返って思う。私は、完全に自分が辿ってきた言語習得のプロセスを忘れて、言語トレーニングの方法をわざわざ難しく生み出したのかもしれない、と。言語習得の情報を本屋で調べると、この方法がいいとか色々書いた本があるけれど、自分が何をしたいのかを明確にしていないと、学習の効率化は望めない。

 

* * *

 

歩きながら湧き上がってきて、天啓だと思った。でも、同時に思い切り凹んだ。

目と筆記に頼りすぎている大人だからこその盲点…

 

言語習得(ネイティブを目指す)でウェイトを下げなければならないのは、<目>と<腕>つまり、<朗読>と<筆記>であり、脳内に回路を作るには、<耳>と<口>を<脳>と連動させることが最優先。

 

この原理原則を元に、もう一度、学んでいる言語トレーニングを棚卸してみよう。そしておそらく、まだまだブラッシュアップが必須だけど、この原理原則を深掘りすれば、20くらいの言語は習得できる気がする。

 

というか、生まれた国の言葉をネイティブとして話すようになる私たちの耳は、すでにあらゆる言語を話せる機能は持っている。無意識に消去、もしくは失われた回路を復活させれば言語習得は無限にいけるはず。もちろんそれなりの時間を必要とするけれど。