ビール、チェコ語、ポーランド語

A record of my love for beer and languages

チェコ語|co je to? について考える

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|2019-|----------------------------------

§  チェコ語学習|522日|1年5ヶ月と5日

§  ヒアリング時間|1038時間

§  学習トータル時間|1557時間

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|2021-|-----------------------------------

§  イタリア語学習|101日|

§  ヒアリング時間|25.8時間

§  学習トータル時間|13.7時間

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そういえば、いつの間にかイタリア語の学習が100日を超えていました。

びっくり。

日数ってあっという間に過ぎていきます。

 

 

 ***

 

本日のビール

 

本日は、オラホビールのキャプテンクロウ。

エクストラペールエール

ペールエールといえば、ヤッホーが出している「よなよなエール」で一般消費者に少し浸透したような気がしています。

ビールだけど、上面発酵のエールビールは、日本人が抱いている喉越し爽快なキンキンに冷やした夏に美味しいビール。とはまた違う価値観を提供してくれました。

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ゆるくターニングポイントが続く。

 

さて、久々に言語考察系を。

そもそも、他言語を学習することは、なぜ方言を知ることとは違うのでしょう。

言語学習を始めた当初から、何か根本的に母国語としての日本語と外国語に壁を感じていました。

 

「これはなんですか?」

って日本語で聞くとき、「これ は 何 ですか?」とは思わない。

私が指差している対象の物体について聞きたい時は、この構文で聞きたいことを聞くことができます。とは絶対思ってない。

 

「ねえ、これは何よ!」

高額な領収書を前に、事務方が怒っている。とか

 

「これは何?」

仕事上では、誰がこの仕事をそのままにしているのかい?と同義で使われたりします。

 

これが、ザ・母国語。

 

言語を習得した人たち曰く、学んだ言語で思考するようになる。らしいです。

私の場合、まだまだ習得とは程遠いチェコ語ですが、少しだけこの芽が出てきているように感じます。

 

そこで今日のお題。

そもそも「co je to?」って…

 

すごく昔に、「ドブリーデン≠こんにちは」と書いた記憶があります。

 

チェコ語を聞いて、日本語として理解して、それをチェコ語の文章に当てはめる。

これはチェコ語を理解しているのではなくて、日本語訳のチェコ語を知っているだけです。母国語レベルになるのなら、前述したように発せられた言葉の中に潜む意味合いを知ることが必要です。これは日本語でも外国語でも同様です。そこまできたら母国語レベルといってもいいのだと思います。

 

で、もう一度「co je to?」って…

英語なら|What's this?|か|What is it?|

あえて、日本語訳はしませんが、そう言うことです。

 

何が言いたいかというと。

調べもせずに、チェコ語の|Co je to|が|what is it|だとすっと出てくるのは、この単語がこの意味で、これがこれに対応した単語でなどと考えてはいません。

 

ちょっと難しく言うと。

物事を説明するためにフレーズを当てはめたり、物体を説明するために単語を当てはめたりするのは、実は最終段階だと思います。これを私も初期の頃にずっとやっていたので、いつまで経ってもチェコ語が何か分離した学習対象として、一向に自分のものになりそうもありませんでした。

 

学習方法なんて無限にあるので、もしかしたら単語の学習やフレーズ学習でもいつかは母国語レベルになるかもしれません。

 

しかし。

 

もしもチェコ語をこれから学ぼうとしている人は、騙されたと思って、何かの対象について知りたいと思った時に、何も考えずに|co je to?|って言い続けてください。

 

すると、回路ができてそれぞれの単語の意味なんて明確に知らなくても、出てきます。

で、チェコ人が何か言った時(例えばポッドキャスト)に、返事するとき、|これはねー|って日本語もしくは、英語もしくは、チェコ語の|to je...|が出てくるんです。

 

これが本当の意味で|co je to?|を習得したと私は思うわけです。

 

これを何故感じたかといえば

今日チェコ人とメッセージのやりとりをしたときに、

 

Omlouvám se za odpověď po delším času. A dá se více druhů českého piva koupit i v Japonsku? Jako plzeňáka mě to trochu zajímá. 

 

パッと見た瞬間に、相手が何を言いたいかが全体理解できたからです。

 

|co je to?|が完全に日本語訳から切り離されて、独立した単語として確立された時、不思議な世界が広がります。

 

先ほども言ったように、言語になることは1番最後なので、このメッセージを送ってきた方が、何を言いたいのか瞬間理解したいなら、やはり日本語訳は徹底的に無くした方がいいと思います。

 

そんなバカな。単語を知っているからだ。私もそう思っていました。確かにいくつかの単語を日本語イメージで持っているからという見方もあるかもしれません。

 

誇張なしに言いますが、全体このメッセージを見た瞬間にわかるわけです。なぜか。

単語を追いながら当てはめて2回目読み返して、より具体的な説明がわかるようになったのですが、不思議なことに右からフレーズを流すのではなくです。

 

上手い説明が出てこない。。。

うーん。道を走りながら「吉野家」の看板を見て「あれは、牛丼を提供している飲食店で。。。」と考えずに瞬間理解する感覚? 違うか。

 

とにかく。日本語訳のチェコ語をたくさん知ってもチェコ語は理解できません。少なくとも私の場合は、「家族」というチェコ単語を一生懸命に覚えていた頃より、フレーズ学習に切り替えてからの方がポッドキャストの理解力はかなりアップしています。

 

今は、|Co je to?|って聞かれたら、返事は|チェコ語と英語と日本語が同時に出てきます。

どの言語をチョイスして説明するのかは私がスイッチングすればいいだけの話で、言語ってそんな世界なんだ。と実感している今日です。

 

完全にステージ変わった感。

 

書いてはけして、じっくり書いたので、夕方に。