ビール、チェコ語、ポーランド語

A record of my love for beer and languages

言語一般|言葉の世界と,そうではない世界.

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|2019-|----------------------------------

§  チェコ語学習|504日|1年4ヶ月と18日

§  ヒアリング時間|1002時間

§  学習トータル時間|1505時間

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|2021-|-----------------------------------

§  イタリア語学習|83日|

§  ヒアリング時間|24時間

§  学習トータル時間|12時間

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 + 今日のチェコ音楽 +

 

youtu.be

 

チェコのアーティストの曲を、聴きながら口ずさんでます。

お気に入りのアーティストが増えていくのが楽しい。

 

 曲のタイトルは「タク ティ ビエシュ」かな。

 

***

 

最近、言葉の世界とそうではない世界について本を読んでいます。

 

チェコの単語を覚えているときは、なかなか覚えられないのに、フレーズを独り言で呟くと、ある時、「あ、これはこう言う意味なのかな」と日本語での理解でも英語を介した理解でもない、不思議な感覚を覚えます。

 

チェコ語の単語の意味を理解しているわけではないのに、イメージできるこの現象はどういうことなのだろうかと考えた結果、図書館で脳の仕組みについての本を読み漁っています。

 

私たちの脳は、インプットされる情報を何かしら処理しているのですが、その処理は言語的な部分と非言語的な部分で別れているようなのです。

 

よくイメージしなさいと言われますが、例えば満月を見た時に、それが満月であると認識する言語的な部分と、圧倒的な美しさをただ眺めているだけの部分。

 

月を綺麗だと思うのは言語的な部分ですが、ただ月を見ているだけの状態は非言語的な活動だと思うわけです。

 

それを日本語|月、にしたり、英語|moon、にしたりチェコ語|měsíc|にしたりするわけで、その前提となる根源的なもの。つまり夜に輝く|それ|自体は全人類共通であり、それを私たちが分かり合えるようにそれぞれの言語で名前が存在している。

 

そう考えていくと、なぜ私たちの脳が、単語単体ではなかなか覚えにくのかが推測できます。一般人の思いつきなので学術的根拠とか皆無ですが、脳は、おそらく言葉の世界をあまりよく知らないので、名詞のことをあまり重要視していない。

 

ただひたすら繰り返すことで、言語というか言語の持つ音と、自分の脳内に存在するイメージをくっつけていく作業をしていて、だから単語だけをひたすら覚えてもそれを使う場所がわからないと、すぐにゴミ箱のようなところに移動させる。

 

だから、チャットをずっと続けていると、「えっと、なんて言おうかな。覚えた単語で使えるのは」と考えない。会話する時は、|Dobrý den, Ahoj|のどちらかを使う。前者はフォーマルで、後者はアンフォーマル。でも、そんなこと考えもせずに、ある程度親しくなったら、勝手に|Ahoj|です。

 

これも、いちいち|こんにちは、か、やあ|どっち使うか?

という考え方ではありません。

 

激しく雑な言い回しをすると、言語って|ノリ|です。

 

日本語を操る私たちも、ノリの部分があって、埼玉の方言で簡単だよを意味するフレーズと、東北地方、九州地方で違うのに、なぜか日本人なら理解できる現象と似ています。

 

文脈とか流れがあるので、ある程度理解しているものの、それは完全な言語感覚ではなくて、日本人のコミュニケーションで起こる空気感覚を知っているから分かり合えるのではないか。と。

 

これはおそらく母国語レベルなので、これをチェコ語に求めていいものかどうかはわかりませんが、この非言語的な理解が少しずつ開花しているような気がします。

 

なんか言っているんだけど、ポッドキャストの始まりだから|ようこそ!|と言ってるだろうなと非言語的な部分でノリ解釈をすると、もうそこから脳が本気出して、聞こえてくる単語やフレーズをノリで解釈し始めます。

 

これの延長に、その国の言葉のまま理解するという状態が存在しているのかもしれません。そうすると、現地のジョークもわかってきたりする。はず。

 

 

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