チェコ語学習日数|367日|1年と1日|
トータル学習時間|1101時間
成功体験というほどのものではありません。
チェコ語ペラペラになったわけでもありませんし、簡単な会話程度のチェコ語スキルです。
しかし、まずは1年はやってみようと決めてから、実際に1年がたつと自分の中で達成感みたいなものが生まれました。
そして、急に起こったこと。
今まで聞いていたチェコのアーティストが、J-POPみたいに聞けるようになったのです。
これって結構感動的です。
これまでは、チェコの勉強のためにチェコのアーティストを聞かなければならないと思っていたので、気がつくといつも聞いているピアニストとかチェコ語ポッドキャストに切り替えていました。
それが、最近はチェコのアーティストのなかで自分が好きなジャンルとか声質とかを聞き分けている自分がいます。
こう考えることもできるかもしれません。これまで全部同じに聞こえていたので、好みだとかあまり好みじゃないと判断するレベルではなかった。何せ、全部同じに聞こえるのです。
とりあえず1年やってみる目標をクリアしたので、学習している感覚から自由になったのかもしれません。
肩の力がいい感じに抜けたようです。
もう一つ。
私は、趣味で料理やガーデニングをしているのですが、料理もガーデニングも始めた頃は、スーパーやホームセンターの苗売り場に行っても全部同じに見えていました。キャベツの質の良し悪しとか、好きな花が無いとかではなく。
何をどうすればいいのかわからない状態でスーパーや苗売り場に行っても意味がわかりません。
それが、ずっと料理をしたり育てたりすると。
料理では、食材を見たときに完成された料理が思い浮かぶようになります。ガーデニングだと、次に育てたいものが今育てているものとリンクして思い浮かぶようになります。オリーブの木を植えてみるか? とか。
そこから料理もガーデニングも楽しくなってきて、やがて料理の方でターニングポイントが訪れます。それは、自分でルーを使わないでカレーを作った時です。
この時、脳の働きを体感しました。
例えばこんな脳内イメージです。繰り返しによって、最初はただの点だったのが、やがて繋がり始めて、最初は鉛筆の線程の薄く細いものだったのが濃く太くなり、脳はそこに回路を作ります。
面白いのはその後で、太い線で繋がれた回路は、いずれは派生するということです。
アイディアを産むという点で。
料理初心者の時は、食材を見たときに、1個しか料理が思い浮かばなかったのですが、最近は、料理五法くらいは思い浮かびます。冷たい料理、暖かい料理、固形なのかスープなのか。
脳はバラバラな点をゆっくりと繋げるのが得意なのでしょうか。
そう考えると、言語学習って単なる慣れだと思います。
最初に書いたチェコ音楽の件も、一連のチェコ語のポッドキャストヒアリングとチェコ語の文法学習、チェコの単語を覚えるという作業から解放されて起こった心理的な変化の一部だと思います。
ドブレーラーノは「おはよう」である。
これを覚えるのは知識です。
起きたときに「ドブレーラーノ」と言う。
これは繰り返しの作業。
で、脳は繰り返しの作業の方を真実だと思い込み、耳から聞こえてくるチェコ語と声に出しているチェコ語を聞いて、脳内で必死に繋げていく。知らないうちに蓄積されたチェコの音を。
ただチェコでビール飲みたくて始めた思いつきの言語学習が、料理とかガーデニングと似ていると繋がるのも、面白いなと感じたり。
<言語プチ結論>
あくまでも個人的な意見です。
|単語学習|
単語を覚えても、脳は片っ端から忘れる。単語は日本語と同じで永遠と覚え続けるものとして捉え、単語学習時間は少なくてOK。
|リスニングとヒアリング|
毎日絶対必須。最低2時間以上。
|シャドウイング|
1年近くなってからすると効率的かも。最初はただ辛いだけ。まず舌が動かない。
|文法学習|
0か極小でいい。
|日本語訳|
フレーズの意訳はできるだけしない。
|最後に|
言語学習の楽しさレベルがポンと上がるタイミングが”絶対”訪れる。
私は言語学習が全教科のなかで1番苦手で嫌いだったので、実はこれが1番伝えたいことかもしれません。
今聞いているのは「Mirai」というグループです。
ボーカルが、日本人とチェコ人のダブルの方なのですが、色々なアーティストのなかで今の所1番好き。