ビール、チェコ語、ポーランド語

A record of my love for beer and languages

言語学習|常識を疑い、壁を突破する

チェコ語レーニング|282日目|9ヶ月と8日経過
チェコ語ヒアリングトータル時間|566時間

 

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言語学習に限らず、この世界には多くの常識が存在します。

自分が常識だと思っていることや、いろいろな所で書かれている情報をもとに、自分が考えていることを強化していくのが人間の脳の働きなのかもしれません。

 

そして、ある程度人生経験が長くなると、常識(脳のショートカット)による思考の取捨選択が進むわけです。この、脳のショートカットってとても便利で、これがないと、毎回、靴ってどうやって履くんだっけとか、信号が点滅しているけれどこれはどういうことなのか記憶を引き出そう。とかよくわからない世界になってしまいます。

 

なので、「観念とか常識は悪だ!」 みたいな論調はあまり好きではありません。思考の方法論として、常識を疑うというか、もしも視点が動かせるなら常識を別の角度から眺めていることが大切ではないかと思うわけです。

 

で、言語学習に関する常識を。

 

1)大人になってからの言語学習は幼少期よりも大変である。

 

これをひっくり返す。すると

 

1改)大人になってからの言語学習は幼少期より簡単である。

 

すると、脳内で、「ん?」と反応が起きます。反応と同時に、「な訳あるか」と反論が起きます。その反論に対してもう一人の思考者(自分)が「なんで?」と答えを求めるのです。すると、自分が使用する思考のショートカットを発見できるのです。

 

この思考回路って言語学習にとても役に立つのですが、全てを受け入れる「素直さ」と、なんでだろうと考える「懐疑性」そして、両面から同時に観る「複眼」を使いこなすわけです。

 

すると、「もしかしたら本当に言語学習は大人の方が有利かもしれない」と仮説を立てることができます。

 

私たちは<権威のレポート>とか<ある特定の優秀者>のことを真実だと思い込む習性があります。どこどこの研究で証明されたこととか。

 

でも、証明されたからといってそれが真実とは限りません。5歳までに脳の神経回路が作り終わる。調べたわけではないのですが、多言語を話す人はおそらく大人の方が多いと思います。幼少期は環境順応性が高いから、多言語の環境に置かれていることを素直に吸収しているだけではないかと。大人になってからの言語学習はモチベーションを高く保つことができる優位性があります。

 

あと、この世界の煽り系広告は無視すること。

 

常識2

 

2)自分が知らない効率的な方法がある

 

これをひっくり返すと

 

2改)効率的な方法など存在しない

 

ダイエットもビジネスも言語も、「いますぐ」で煽ります。

 

現代人は昔よりも時間がたっぷりあるのに、なぜか重篤な「いますぐ病」にかかっています。

 

「効率、いますぐ」この思考をやめて、コツコツやると、ある地点で「急に世界が広がる」これが、私が10ヶ月言語学習を行なって知ったことです。