チェコ語トレーニング|236日目|7ヶ月と23日
Dobré ráno.
本日は、読書の話。
最近の小説は、煽り系の帯が多すぎて、大抵は自分の中で上げたハードルを超えずに終わるものが多いです。
異世界に行きたい人たちが多い最近の風潮は、ある意味風刺画のようで、みな、現実世界に耐えることができない精神状態になっているのでしょう。
あ、「でしょう」じゃなくて、この場合は「可能性がある」という言葉が適切かもしれません。
そんななか、面白い小説に出会いました。
それがタイトルの「TITAN」
著者は「野崎まど」さん。
正直知らない人でした。物語のプロットとか登場人物の魅力とかじゃなくて、久々に文字を追う喜びがあります。この著者の文体、好き。
お仕事小説なのですが、少し先の未来である話なので、現実世界と未来の創造世界(想像なのかリアルなのか)がうまくリンクしていて設定もすんなり入ってきます。
個人的には、淡々とした文体が近未来設定である少しメタリック感のある世界にマッチしていたと感じました。
働くってなんだろう。
とは
人間とはなんだろう。
に近い問いに思えるわけです。
小説は人の数だけ嗜好が別れるものなので、「おすすめ!」
という話ではないのですが。
読んで良かったというお話でした。