チェコ語と、ビール。

A record of my love for beer and languages

チェコ語学習|良い意味で振り出しに戻る

チェコ語学習日数 185日(6ヶ月と3日)
Dobré ráno.

 

おはようございます。

チェコ語学習開始から6ヶ月が過ぎました。

明らかに何かが変わっているのですが、それが何かわからなくなっています。これは悪い意味ではなくて、とても良い意味です。

 

とはいえ、何か劇的な変化があったわけではありません。

個人的には369という数字が好きなので、まずは6ヶ月経過した今は、9ヶ月後の変化を楽しみにしています。

 

チェコ語の入り口に立てるのは、3年毎日学習してようやくかなと、そんな気もしています。

 

でもその前に絶対にピルスナーの聖地ピルゼン行きます。

10月のピルスナーフェスが狙い目。

 

最近チェコ語学習で気にしているは、日本語の言葉で表現されている「もう」とか「まだ」です。

これは結構頻度高い言葉だと思うわけです。

 

で、今日はタイトルにある通り、振り出しに戻る話です。

 

成長は一直線じゃない

 

チェコ語学習をしていて、なんとなく感じていたことが言語化できるようになったので今日はそのことについて書いていきます。

 

おそらく言語学習に限った話ではないとは思うのですが、成長ってなんとなく感覚で右肩上がりの一直線のイメージがありました。

 

やればやるほどに、時間に比例して成長が実感できる。と。

 

でも、言語学習をしていて思うのは、結構上下にブレるということです。

 

今日はとてもチェコ語が耳に入ってくるのに、今日はあまり耳に入ってこない。

そんなことが多々あります。あまり気にしていなかったのですが、最近またその感覚に囚われています。これは、成長が鈍化しているのではなく、大きな飛躍の前の縮みではないかなと思うわけです。

 

思いきり成長することは、ジャンプする前にしゃがみ込むようなもので、成長が鈍化しているように感じる時は必ずその先に大きな飛躍が存在します。

 

逆に言うと、それを感じない時は通常の成長パターンだということです。

 

通常の成長は日々の努力の賜物なので、成長を感じなくても確実に自分の身になっているのですが、成長を感じられないと思ったら、それは次に大きな飛躍が待っていると思うようにしています。

 

これまでの学習で、あまり成長が感じられなかったりするときはその後に大きな発見がありました。

 

今まで行ってきた学習が無意味だと思うことはありません。

世間では、いち早く話せるようになることをうたい文句とした英会話教材が流行っていますが、私の体感では、そんなものは不要だと思います。

 

早く話せるようになりたいと思うことは良いことである反面、自分を縛り付ける要素です。学習に効率を求めるより、確実な毎日の積み重ねが大事だと思います。

 

成長曲線って昔から言われていますが、本当にあれは真理だと思います。

 

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この画像は、勉強とスポーツのスポーツについて書かれている記事からお借りしました。

leavescomic1.hatenablog.com

 

ある時、ポンと違う領域に移動するんです。

 

あれ、なんかこのチェコ語なんとなくわかるぞ。と。

でもそれは、日本語の意味を理解しているのではなく、感覚理解なのです。

言語理解は、意味理解ではなく、感覚理解だと今仮説を立てていますので、これが言語化できるようになったら書きたいと思います。

 

振り出しに戻る

 

ここで、振り出しに戻って、言語学習という感覚ではなく、チェコ語のことを考えてみます。

 

チェコ語って、単語自体が変化する、スラブ語派です。

 

過去には、ドイツとソ連の、第二次世界大戦の「独ソ戦」のように激しい民族対立を行ったうちの一つです。ゲルマン民族対スラブ族。これは本当に悲しい現実。

 

 

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チェコは、歴史的に見てもかなりひどい仕打ちを受けているのですが、チェコ語がこの世界から消えなかったのは、民族を守りたいと願う人々の願いだったのだろうと個人的には解釈しています。

 

そんなチェコ語は、言葉を通して状態を表すというとても特異な性質を持つスラブ語派に属しています。ロシア語と似ていると言われていますし、ポーランド語とは本当に似ていると聞いたことがあります。

 

チェコ語をはじめとするスラブ語派は単語がめちゃくちゃ変化するので、単語を覚えても、文中に出てくる単語と違うとその単語だと気付かないことが多いです。

 

なので、語幹(変化しない部分)を覚えなければならないのですが、変化の仕方も不規則なものがありとても大変です。

 

私は、この変化するチェコ語の表を昔は作っていたのですが、これを作成する労力よりも、耳を鍛えた方がいいのではないかと仮説を立てて今はこの学習を行ってはいません。

 

言葉のニュアンスを感じると、単語の変化はそれほど気にならなくなると思ったからです。

 

言葉のニュアンスというのは、例えば、

 

■jak

 

これは、「どのように」と日本語の訳では出てきますが、ニュアンスではちょっと違います。

 

■Já nevím jak

=意訳:わからないんだ…

 

直訳すると、私、わからない、どのように

 

でも、日本語に訳さずに、ニュアンスで知ろうと思うと、上記のフレーズを聞いたら、わからないんだ…と思います。

 

ちなみにこれは、アナと雪の女王チェコ語に出てくるフレーズです。

 

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チェコ語ってものすごく奥が深いため、言葉一つ一つが持つ状況描写に注目しなければなりません。しかし矛盾するようですが、一つ一つに注目していたら理解することができません。

 

チェコ語を日本語理解しようとする方が変。

でも、チェコ語を聞いて日本語の意味を理解しようとする自分がいるのも確かである。

 

ここが振り出しです。

 

チェコ語を聞いて意味不明だった学習初期に戻りつつ、それでもチェコ語を聞いたときに、イメージが浮かぶフレーズが増えている。

 

この差、が今のところ、半年の学習の成果なのかもしれません。