ビール、チェコ語、ポーランド語

A record of my love for beer and languages

【ビール】チェコのビールの安さは異常。

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今日は、言語学習のことではなく、大好きなビールのことについて。

チェコ語を学び始めようと思ったきっかけについては何度もご紹介していますが、そもそものチェコ語学習のきっかけは、ビールです。

 

あまりにもビールが好きすぎて、ある時、あるクイズを出題されました。

 

「ねえ、ビールの人口一人あたりの消費が世界一なのはどこだと思う?」

 

私は、総人口のことを考えて、アメリカや中国。

ビールの人気のことを考えて、ドイツやイギリス、ベルギーかなと思っていました。

 

この頃は、ビールの勉強を初めてすぐの頃でしたので、チェコが現在のビール業界に衝撃を与えたことを知る由もなく。

 

アメリカ」

 

と答えると、その人は「まあ、国別の総消費量でいえば、2位だけど、人口一人当たりだと、20位だよ」

 

※この順位は、2019年末にキリンビールより発表された2018年のデータです。

 

ここからは、会話形式のまま掲載

 

私「じゃあ、中国は?」

彼「圏外すぎてランキングに載っていない」

私「そんなもんか。ちなみに日本は?」

彼「日本は世界で50位」

私「(絶句)一人当たりでは全然飲んでいないのか」

彼「そう。国の経済状況、総人口によって国全体のビール消費は大きく左右されると思う。でも、人口一人当たりのビール消費率が20年以上も世界一の国があって。それがチェコ

私「チェコ? チェコスロバキアの?(くらいの知識しかない)」

彼「チェコスロバキアは、今は分離しているので、チェコ共和国

私「へー、そんなに飲まれているんだ」

彼「しかも2位との差がとてつもなく離れている。ということはこれから先も人口一人当たりの消費順位が覆ることはあまり考えられないだろうね」

 

しかし、それからチェコとビールは自分の中で、どこか記憶の彼方へ行ってしまいました。

 

その理由はクラフトビールが日本でブームの兆しを見せ始めたからです。

 

正確には、1994年の規制緩和によって起こった「地ビール」ブームを「一次」とするならば、「二次」というべきでしょうか。アメリカでクラフトビールのブームが起こり、その波が日本にも訪れ、大手メーカーなどが、クラフトビールのブランドを設立したり、クラフトビールと大手のビールのカテゴライズ論争などが起こったりと慌しくも、ビールの多様化が進んでいきました。

 

私の記憶では、今から5年ほど前です。

 

クラフトビールがとか、大手のビールが、と分けることなく、ビールそのものが大好きである私は、クラフトビールの勢いが増すにつれて、ビール飲めないけれどクラフトビールなら飲めるから、クラフトビール大好き、大手のビールはまずい。という声がちらほら聞こえてくるようになりクラフトビールの熱が冷めていきます。

 

スタイル至上主義。奇想天外なアイディア(それも大事ですが)

先進性や多様性を追い求めることで、伝統の影響が薄くなってはいないだろうか。

しかし、私自身ビールが大好きと言いながらビールの歴史を全く知らない。

では調べるか。

 

ここから、チェコとビールの点と点が線になるタイミングが訪れるのですがそれはしばらく先の話です。

 

ビールには大きく分けるとエールとラガーに別れています。天然酵母ランビックビールもありますが、ここでは2つに絞ります。

 

エールとラガーは発酵方法の違いなのですが、ラガービールの歴史はエールビールの歴史に比べると短く、できたのは最近です。とはいえ200年くらい前ですが。

 

ラガービールは別名称でピルスナーと呼ばれています。ピルスナーWikipediaの説明によるとこうなっています。

 

ピルスナーは、チェコプルゼニ地方を発祥とするビールのスタイルの一種である。淡色の下面発酵ビールであり、ホップが生む爽やかな苦味を特長とする。アルコール度数は4~5%の製品が多い。 プルゼニで開発された「ピルスナー・ウルケル」を源流とする。現在、世界中で醸造されているビールの大半はピルスナースタイルである。

 

この、プルゼニ。記載の通りチェコの街です。そしてプルゼニの町にある、ピルスナーウルケル社が作る、ピルスナーウルケル。日本で飲むとまあいい値段がするわけですが、とにかく、美味しい。

※ちなみに、現在の資本関係で言うと、アサヒビールのようです。

 

現在の日本の大手が作るビールもほとんどがラガービールピルスナー)であり、その源流がチェコにある。そして、ざっくりあのあたりにあるコーカサス地方黒海を挟んだ反対側)でホップが生まれたという情報をまとめて、チェコに行ってみようかなとぼんやり考える時代が少し続きます。

 

それからしばらくして。

 

発泡酒は安いのですが、身体的に飲めないので、ビールばかり飲んでいたのですが、気になるのは値段。毎日飲むとなると、それなりに出費があります。

 

この時。

 

「安くビールが飲むには、酒税が低い国に行くしかない」

 

となぜか超理論で走り始めます。

 

そんな中、とあるSNSで流れてきた情報を見て固まる私。

 

ビールが水より安い国、チェコ

 

ん?

 

そこからチェコ語を学び始めたいと思いつくまでは早かったのを覚えています。

 

チェコは、チェココルナという通貨なのですが、1チェココルナは、日本円で5円くらいです。

なので、50コルナは、250円と考えていただければ。

 

さて、スーパーで売られている500mlのビールの値段ですが、なんと、15コルナ〜だそうです。現地の人が言っていたので間違いないはずです。もっと安いものもあるとかないとか。

 

C50=¥250

C15=¥70 !?

 

人口一人当たりの消費が世界一になるわけですね。

水より安い。

 

なら、チェコに行こう。チェコは英語も通じるらしいがチェコ語が話されているらしい。

だったら、チェコ語を学んでみよう。

 

そこからこのブログは始まっています。

 

結論

 

この話でお伝えしたいこと。

それは言語学習って目標よりも、強烈な欲求が勝つのかもしれないという可能性です。

 

自分の中で「チェコ語の勉強が難しい」とか、「進歩がわからない」とか、ことあるごとに湧いてくる感情を制するのは、「なぜ、チェコ語を話したいのか」です。

 

チェコでビールを飲む。来年とか2年後とかに話せるようになればいいではなく、一生のこととして考える。

 

このことを一点に定めているため、英語の成績が万年「2」(5段階評価の下から2個目)

の言語大嫌いだった私が、難解な格変化とにらめっこしております。楽しみながら。