早いもので、2020年も4月突入となりました。
3月中に行った学習の振り返りを行います。
学習開始から、徹底的に耳を鍛えるためにリスニングを行いながら、単語をほんの少しずつ学んできました。3月途中からは、鍛える場所に目を加えて、耳で聴きながら目でチェコ語を追うことを加えました。
この効果も数日で何かが変わるわけではないので、なんとも言えないのですが、私の語彙力で表現してみます。
目と耳を連動させることで、リスニング時に脳の中だけで行われていたこと(脳の回路なのかな)が、口の中で暗唱している感覚になってきました。加えて、耳から入る音をリズムとして捉えていたのが、単語として捉えられるようになりました。
例えば、パソコン上で商品を検索しているときに、「これいいな」と頭で思うと、同時に口の中で「これいいな」と言う口の動きが分かる感覚(?)
店員さんに向かって、「すみません」と言うとき、脳では考えてから話しているのではなく、口が勝手に話している感覚。脳内では「この在庫があるかどうか聞いてみよう」と思っているわけです。
この日本語を話すときのメカニズムが、どうやらチェコ語にも関係しているのではないか??
と仮説を立てています。
目で追いながらチェコ語を見る。すると、どうしてか分からないのですが、話したくなるのです。これは謎現象です。大袈裟に言うと人間の神秘のような。視神経と聴覚神経と口腔神経は、言語という意味では連動しているようでバラバラなのでしょうか。よくわかりませんが。
これが、これまでの学習で感じたことです。
4月からどうするか
このタイミングで、おそらく単語の語彙を増やしていったらいいのではないか。と思い、格変化と語幹について学び始めました。
チェコ語を含むスラブ語派の難解さを語る上でどうしても避けて通れないのが、格変化。
単語が変化する。この新感覚に脳がついていきませんでした。が、最近は逆に便利かもと思い始めています。
例えば、日本語の「読む」
これだけでは、誰が? いつ? を表現することは不可能です。流れで、本が目の前にある一人の部屋にいる「私」が思うのであれば、「私は本を読む」ですが、周りの状況は「読む」だけだとわかりません。
しかし、チェコ語は、「私は読む」を意味する単語があるわけです。格変化のなせる技?
格変化
チェコ語では、「読む=číst(チースト)」です。
これが、<私、あなた、彼、彼女、私たち、あなたたち、彼ら>によって変化します。
とは言え、彼と彼女は同じだったりするので、七変化ではなく法則があります。
この法則は前述の、二冊目の本で書かれているのですが、これも私のお得意の習うより慣れろで、男性、女性、中性による規則を繰り返しで頭に叩き込んでいこうと思っています。
ちなみに、チェコ語の動詞は「t」で終わるものが多いらしいです。
já 私
ty あなた
on 彼
ona 彼女
my 私たち
vy あなたたち
oni 彼ら・それら
↑
これは何も見ないで、考えずにできます。学習開始時に比べるとちょっとすごい。と悦に浸ってみます。
例であげた「読む(číst)」はこのように変化します。
|現在|
já čtu
ty čteš
on čte
ona čte
my čteme
vy čtete
oni čtou
もはや、原型は「č(チュ)」のみ。しかも、これは現在系ですから、これに加えて、過去と未来での変化もあります。チェコ語、繊細すぎます。
これは初期段階で感じていたことなのですが、この格変化を単語学習によって習得することは言語学習初心からすると挫折保証が見えていたわけです。何より楽しくない。
なので、こう考えました。
セットでよく出てくる頻度多単語から学習していけばいい。はず。
já は jsem
ty は jsi
セットであることは意味がわからないなりに、チェコ語を眺めていると気付きます。そして、後から学習参考書を見ると、あ、なるほどね。と。
あまりたくさん書いても、自分が忘れてしまうので少しだけ。読む=čístは過去の場合こうなります。
|過去|
já jsem četl 私
ty jsi četl あなた
on četl 彼
ここまでは同じ。チェトル。
ona četla
彼女だけ違う。チェトラ。
で、格変化の学びはこれくらいにして、次にこう考えます。
日本語では、「私は読んだ」とは会話でなかなか使わない。
どんなコミュニケーションをしているだろうかと。
すると、「この本、めっちゃ面白かったよ」ですね。
それをチェコ語で覚えます。
少し堅苦しいですが
Tato kniha je velmi zajímavá.
直訳すると、「この本はとても面白い」になるのですが、このフレーズをみて、頭の中に本とそれを楽しく読んでいる姿が見えれば今のところはクリアかなと思います。
早く、チェコでビール飲みたい!